山口県立大学 国際文化学部教授 岩野雅子のホームページ

● 担当する講義科目を紹介します。
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  前  期

科目名 概要
「Cross-cultural Awareness」  CLIL(Content and Language Integrated Learning)を用いた授業です。英語能力の向上を目指すことと、Cross-cultural Awareness and Intercultural Communicationに関する専門的知識とスキルについて英語での理解度を深めます。また、国際文化学科生として国内外の文化遺産についての関心や知識を広めることも視野に入れつつ、地域の文化遺産の活用について自主的に調べ考える力も身につけます。
「アジア社会論」  アジアとの対話( A Dialogue for One Asia)をテーマにした、学内外からの講師陣による寄附講義です。2019年度に続き、2020年度は「文化リタラシーで読み解くアジア共同体」をテーマに、アジア地域の文化やそこで生活している人々の多様性と共生についてみていきます。2019年度は韓国・中国・シンガポール・台湾・カザフスタン・アメリカなどから講師を招聘しました。2020年度はzoomを通した講義により、韓国・中国・シンガポール・マレーシア・インドネシア・フィリピンなどを見ていきます。
「Yamaguchi and
the World」
 英語で開講する「やまぐちスタディーズ」の一科目です。日本人と留学生がグループを組み、グループ内でテーマを決め、フィールドワークを行って最終発表をします。
 山口と世界との交流や関係性について、ゆかりのある人や土地について講義で取り上げます。その題材は、明治維新期の山口(萩の長州ファイブ、周防大島からの日系ハワイ移民)と戦後のNGOの父とも呼ばれる有馬実成についてなどです。テキストは、電子書籍『Yamaguchi Studies - Your Door to Understanding the Culture of Japan』(Okinawa-bunko・2015年3月発行、ソニー電子書籍のReader Storeから購入)を使用します。
「フィールドワーク実践論」  地域に出て実践的な学びを行うための基礎的知識と技術を身につけ、国際的な教養や行動力の基礎を養うための国際文化学科の重点科目です。地域社会の実践現場に出て行き、実践的学習を通して地域の課題について考える準備を行なうもので、この科目に合格すれば「地域実習」を履修し、実際にフィールドに出ることが許されます。自分とは異なる文化と出会うときの心構え、ルールやマナー、他者への接し方や交流の仕方、さまざまな文化的背景をもつ人々が暮らす現場の理解の仕方、課題発見や問題解決につながる観察力や思考力の磨き方、他者とのコミュニケーション力、報告のあり方等について、いわゆるフィールドワークの手法に倣いながら、専門的な基礎力を養います。安野早己、安渓遊地、岩野雅子、吉本秀子、進藤優子、西脇靖洋の6名の教員が共同担当します。
「多文化教育論」
(大学院)
 欧米やアジア諸国における多文化主義や多文化教育を参考にしながら、多文化共存・共生が進む日本の現代社会のなかで、一人の人間が家庭、学校、職場、地域などの社会的環境の中で成育し発達していく過程における言語習得やアイデンティティ確立をはじめとする社会化・文化化の諸課題について取り上げます。さらに、多様な個人を尊重しつつ、つながり合って新しい価値文化を形成していく多文化教育において、多文化共生の資質や能力、技術や態度をもった個人の育成のあり方についての考えます。
 前半では特に多文化共生社会づくりに焦点を当てて社会的課題を概観し、後半では多文化共生社会に生きる人づくりを取り上げ、教育課題について考えます。
その他 「専門演習」、「卒業演習」、「国際文化学研究」(大学院)を担当しています。

  後  期

科目名 概要
「異文化交流論」  国際文化学部の基幹科目(4科目)の一つです。異文化交流に必要な想像力・理解・共感・寛容性を身につけ、地球市民の概念を認識することを通して国際教養を涵養し、異文化交流に必要な知識や能力、スキルについて学びながら、専門教育への動機付けを行なうための科目です。人・物・情報の国際移動や文化のグローバル化が進む今日において、多様化する人間の生き方や考え方の様相とそれに伴う諸課題について、個人や家族、集団の人間関係を取り上げます。異文化適応、異文化受容、集団や組織のなかの異文化共生、異文化間の仲介者、言語や非言語コミュニケーション、接遇マナー、そして多元価値社会のなかでの「自分」の確立について取り上げます。
「地域実習」  前期の「フィールドワーク実践論」に続き、6名の教員が共同担当し、事前学習・実習・中間報告会・事後学習・最終報告会で構成する授業です。実習ハンドブック・実習日誌・自己評価表・最終レポートの提出が必要です。国内と海外のプログラムがあります。
 私の担当は開講年度によって異なりますが、留学生の地域派遣・地域交流のコーディネートや通訳補助作業、山口県内のNGO団体現場訪問、海外の国際交流団体や組織訪問、その他、学生が自主的に発掘してきたフィールドワーク先(秋吉国際芸術村、アジアカレッジ等)の実習コーディネート等を担当しています。
「グローバルネットワーク論」  留学準備、留学計画を立てる。また、留学する地域が抱えている課題について調べ、日本国内や県内で類似した課題はないかについて探る授業です。
 課題を一つに絞り、課題解決へのアプローチについての相違点を調べ、相互に参考となる視点について比較検討し、試行する方法を立案し、留学先で調査をする準備を行います。特に、課題解決に向けて鍵となる要素について、人的資質、人間関係、組織やコミュニケーションの構成、文化的背景、中心となり行動を起こせる人探し、文化を基点とする課題解決等を中心に、議論を深めます。「問う力」「さまざまな発見を繋ぎ合わせる力」「考えを形にする力」を育てるための手法について学び、発表を行った上で振り返り、自らの留学について、留学後の自分とつなげて考える機会となります。
「国際文化学研究」
(大学院)
指導した修士論文タイトル。
『フェアトレードからみた消費者の社会的責任−コーヒーのサプライチェーンを事例として−』(平成20年度修士論文)
『国際教育交流に関する一研究−外国人留学生支援システムにおける大学職員の視点から−』(平成21年度修士論文)
『中国における大学生の就職意識に関する一考察−日本におけるキャリア教育からの提言−』(平成22年度修士論文)
『中国朝鮮族の民族教育について−吉林省長春市朝鮮族学校の教育課題について−』(平成23年度修士論文)
『中国の素質教育政策下における大学生の課外活動に関する一考察−中国東北地方の大学生の意識と行動について−』(平成23年度修士論文)
『青島市における環境教育の可能性−日本の環境教育の事例をもとに−』(平成26年修士論文)
『日中国際文化交流の成果と観光交流の可能性−山口県と山東省の姉妹都市の事例として』(平成26年修士論文)
その他 「基礎演習」、「専門演習」、「卒業演習」、「国際文化学研究」(大学院)を担当しています。