【2018年度】 長門ニューツリズム
COC新やまぐち学(ブックレットNo.8)で報告した長門市の楊貴妃伝説をもとに、たくさんの「美」をめぐる「旅(多美)」をテーマに向津具(むかつく)半島に絞って取材を行い、若者対象(日本人学生と外国人留学生を募り)の1泊2日のモニターツアーを企画運営した。その結果を3月初旬に長門市でミニフォーラムとして報告した。 |
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【2018年度】 下関・対馬・釜山フィールドワーク(第2回)
2回目のボーダーツアーでは、福岡(博多港)からフェリーで対馬へ向かった。壱岐を過ぎた頃からフェリーは縦に横にと大きく揺れ、古の船旅の大変さが少しは想像できるものとなった。厳原で雨森芳洲の教えや外国語を教えた私塾、漂流民を保護した政策などに触れ、ボーダーツーリズムの会議に参加後、比田勝から高速船で釜山へと向かった。帰途は関釜フェリー。 |
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【2017年度】 下関・対馬・釜山フィールドワーク(第1回)
2017年3月20日〜24日に「下関〜プサン〜対馬:韓国と日本の昨日・今日・明日を感じる」をテーマにフィールドワーク(国境観光(ボーダーツーリズム)のモニターツアー)を実施した。過去に先輩学生達が関釜フェリーで下関に降り立つ韓国からの観光客にアンケートを取ったことがあり、その結果はほとんどの観光客が九州をめざすというショッキングなものだった。いくら「おいでませ」を連発しても韓国と日本の間に横たわるわだかまりをそのままにしておいては、山口を目的地としたインバウンド観光の成長は望めないのかもしれない。そこで、韓国に興味ないという学生も含めて、下関・プサン・対馬のフィールドワークをし、博多(九州大学)で発表を行った。 |
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【2013年度】 カンボジア・ベトナムへのスタディツアー
2014年3月2日〜11日に、カンボジア・ベトナムへのスタディツアーを実施した。南北に分断して戦ったベトナム争、長く続いポル時代これ内戦争もらした影響と現状、文化の復興と人の尊厳などについて学ぶスタディツアーを行った。特に、日本から国際支援入っている2つの団体活動学び、王立プノンペ大学での日本語科生の学生との交流、ドリーム小学校(校舎と図書館建築を日本が行っている)での交流を行った。 |
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【2011年度】 東日本大震災復興支援活動
2011年6月、7月の2回にわたり、宮城県気仙沼市と岩手県陸前高田市にボランティア活動に行った。3月11日の東日本大震災後に支援活動について検討し、5月の連休に視察団を派遣。県内のNGO団体や企業が派遣したボランティア活動報告を聞いた上で、派遣準備を行った。1回目は主としてがれき撤去や避難所巡回、お茶会の手伝い、子どもの遊び場の補修、避難所となったお寺の清掃活動。1回目から帰った当日に振り返りのミーティングを行い、2回目に向けて何を行うかについて話し合った。足湯やハンドマッサージ、傾聴についての講習を受け、物品を揃えていった。県内の高校から足湯に使うタオル200枚の寄付を受け、高校の文化祭で活動報告も行った。2回目の活動後には地域公開の報告会を行い、11月の学園祭で、仮設住宅等で作っておられるアクリルタワシの販売を行うことを決めた。 |
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【2010年度】 タイ少数民族の村(モン族)を訪ねるスタディーツアー
山口県内のNGO団体、シャンティ山口の活動拠点を尋ねた。NGOネットワーク山口が主催する事業で、NGO関係者とともに事前学習を3回行い、現地で10日間程度滞在し、事後報告会を行った。福岡空港からバンコク経由でチェンライへ。NGOの用意した車でパヤオへ。山から平地に下り、定住している村の保育園や高校生の寮を訪問した。そこから、さらにトラックに乗って山に入り、ラオス国境の山岳地帯に戻って暮らしている正式な行政区外の自称「村」でのホームステイ。シャンティ山口が日本政府から資金援助を得て行っている衛生事業を視察した。学生たちは、それぞれの家庭で自分たちのできる手伝いを行い、電気のない生活や、山からの水を引いた手づくりの水道、午後の雨で村の中の川が渡れないといった経験をしながら、村の人々と交流した。「日本から、自分たちのことを気にかけて来てくれることで生活の張りができ、元気がでる。平凡な毎日の中で、みんなが集まる楽しみの機会となる。」という話を聞き、「いろいろなことができる環境にいる日本の大学生のみなさんは、社会や世界をよくするためにしっかり勉強してください」と励まされた。学生たちは、「帰国後に、この体験を活かして必ず次につなげる」と話し合っていた。 |
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【2009年度】 ベトナム医療支援を学ぶスタディーツアー
山口県内のNGO団体、IMAYA(International Medical Aid of Yamaguchi:国際医療協力山口の会)の活動拠点を尋ねた。NGOネットワーク山口が主催する事業で、NGO関係者とともに事前学習を3回行い、現地で7日間程度滞在し、事後報告会を行った。福岡空港からホーチミン経由でフエ市へ。IMAYAでは、ベトナム戦争で散布された枯葉剤後遺症の人々に対する医療支援を行っており、特に、ベトナム政府の理解と協力のもとで、長年にわたり車椅子の寄贈をしてきている。故障をしても現地で修理できるよう、寄贈する車椅子はベトナム製の3輪制のもの。寄贈された車椅子で社会復帰をした人や家族の訪問、就学支援を受けている学生との交流、孤児院訪問なども行った。目覚ましい発展を遂げるベトナムにおいて、光と影の部分を見る機会を得た学生の中から、国際ワークキャンプに出かける者が出てきた。 |
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【2008年度】 イギリスへのフェアトレードを知るスタディーツアー
山口県内のNGO団体、ケニアを知る会を主催する大学院生が、フェアトレードショップを運営している。山口県内にはフェアトレード商品を販売するショップが30件近くあり、大学の関心も高まっている。フェアトレード運動はオランダやイギリスから始まり、本研究室でも10年以上前にイギリスのフェアトレード団体訪問の旅を行っている。当時は、主としてコーヒーとチョコレート、紅茶にフェアトレードマークがつけられていたが、その後、フェアトレード商品の数は格段に増加している。今回は、フェアトレード・スクールやフェアトレード・ユニバーシティ、フェアトレード・タウンを訪問し、フェアトレードの祭典の様子も見ることを企画した。事前学習を行った後、学部生・大学院生とともにイギリスに旅立った。 |
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【2005年度】 文化遺産を訪ねるカンボジア・タイ
国連大学グローバルセミナー 島根・山口セッションを開始するにあたり、第1回目は「世界遺産‐時空を超えた人類の懸け橋」をテーマにすることとなった。基調講演は平岡敬前広島市長による「世界遺産の意義とは−原爆ドームからのメッセージ」と、石澤良昭上智大学学長による「アンコール遺跡と国際協力」を予定していたため、日本国際連合山口県本部の主催するスタディツアーに参加させていただき、アンコール遺跡修復事業を視察させていただくとともに、石澤教授より直接解説を受ける機会をいただいた。視察結果については、セミナーで活かすことができた。 |
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【2005年度】 スタディツアー 英国に学んだ長州ファイブを訪ねる旅
国際交流員ビクトリア・ベントレーさんとともに企画したスタディツアーで、山口日英協会からの参加者も得て、それぞれから助言を得ながら訪問先を決定した。幕末にロンドンに留学した5人の若者の足跡を訪ね、University College of Londonで5名が支払ったという授業料の台帳や記念碑を見せていただいた。また、ベントレーさんのお陰でイギリス国会議事堂ツアーでは詳細な解説を受けることができ、ケンブリッジの地方裁判所で市民参加型の裁判の仕組みについて説明を聞き、実際の裁判も傍聴させていただいた。 |
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【2002年度】 スタディツアー 多文化社会英国を歩く
国際交流員のロバート・クーパーさんと一緒に企画したスタディツアーには16名の学生が参加してくれた。その中から、カナダに交換留学し、卒業後にカナダの大学・大学院で学んで就職していった学生や、大学院進学後や就職後に青年海外協力隊に参加した2名の学生、アメリカに交換留学した2名の学生が出ている。クーパーさんは山口国際映画祭を創設し、今では山口国際交流芸術祭として8回目を数えるまでに成長している。また、長門市で開催されたシェークスピアの演劇に際しては、学生たちと原文を読み解く勉強会を行い、ロンドンから来日した劇団について様々なサポートに携わった。そのほか、新しいことに次々と挑戦し、学生や教員に多くの文化的刺激を与えてくれた。 |
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【2001年度】 スタディツアー 命どう宝〜自分楽しく生きる人々を訪ねて〜
多文化共生の授業でアメラジアン・スクールやインターナショナルスクール、オルターナテイブ・スクールについて学んだ後、実際に沖縄の3つの学校を訪問することにした。アメラジアン・スクールは資料に書かれていた通り、1軒家の各部屋を学年別に使用する手狭な空間であったが、その後、沖縄サミットを契機に高まった関心により、別の場所に学校建設が進んだ。沖縄アクターズスクールでは一芸に秀でることを目指してレッスンを続ける子どもたちに出会い、インターナショナルスクールでは子どもの個性や意欲を中心にしたカリキュラムで学ぶ子どもたちの姿を見た。いわゆる「学校」だけが学びの場ではないという言葉を実際に目のあたりにし、多様な価値観や人生設計について考える旅となった。 |
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【2000年度】 タイへのスタディツアー
シャンティ山口の協力を得て、タイ北部で少数民族支援を行っているNGOの活動現場を訪ねる旅を企画した。また、SVA東京事務所及びバンコク事務所の支援のもと、バンコクのスラムで行っている移動図書館活動や手に職をつけるための就業支援事業、コミュニティ緑化活動についても視察させていただくことができた。ゼミで観光人類学に関するテキストを使用し、NGOの作製したビデオを視聴したことから、題材として取り上げられていたプーケットのホテルでインタビューも実施した。 |
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【1999年度】 香港・英国へのスタディツアー
イギリスから中国に返還された後の香港について知る旅を企画し、山口県の香港駐在員の協力を得て、企業訪問、社会人や学生との交流を企画した。学生たちは、英語と中国語が交差し、古い街並みと新しいビル群が両立する不思議な空間に戸惑い、そこに進出する日本企業と日本人を理解するのに苦労していた。香港の次に英国を訪問し、アジアや日本に強い興味や関心を抱き、深い知識をもつ英国の社会人や大学教員、大学生たちと出会い、やがて日本に帰ってくる頃には、ヨーロッパ(英国)とアジア(中国、日本)とのつながりについて、また歴史や文化交流のダイナミズムについて、少し理解をしてくれたように感じた。 |
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【1998年度】 シンガポール・インドネシアへのスタディツアー
アジアの多民族国家からインドネシアとシンガポールの2カ国を選び、多文化共生について考える旅とした。CLAIR(自治体国際化協会)、JICA事務所、青年海外協力隊員の活動現場と2つの大学訪問を中心に、あとは多民族国家を感じられる場所を入れた。シンガポール国立大学は素晴らしい環境にあり、英語コミュニケーションセンターの教育方針に多くのことを学んだ。人だけが資源であるシンガポールでは優秀な人材を集めるための政策がとられ、例えば、大学卒業後に一定の期間シンガポール企業で就職する義務を課す代わりに、中国大陸から選抜した優秀な子どもたちに奨学金を出し、シンガポールですべての教育を授けていた。10代初めから中国の親元を離れ、自分の力で自らの夢を切り拓こうとする若者の姿に衝撃を受けた。 |
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